日本のマスコミではほとんど報道されていないが、USAツデー紙とギャラップ社が今月15-17日に実施した世論調査によると、ブッシュ大統領の支持率が急上昇、44%となり、過去一年で最高を記録した。今年5月に記録した最低記録の31%から見れば、13ポイントもの上昇である。一方、不支持率は51%で、なお支持を上回ってはいるが、いつの間にか回復していたこの「支持率44%」という数字をどう見るべきか。日本では「ブッシュ大統領はすでに国民の支持を失っている」という評価が多いが、必ずしもそうではない、と見ておいた方がよさそうである。ブッシュ大統領への支持率が、ここへきてなぜ上がったのか。世論調査結果を伝えた19日付のUSAツデー紙によれば、9・11米中枢同時テロ5周年を機にブッシュ大統領が改めて示した「テロとの戦い」への決意が米国民に支持されたためだという。ガソリン代の反落も追い風になったらしい。 米