2006年10月07日17:45 カテゴリ書評/画評/品評 カラスの勝手にはわけがある!?-「カラス なぜ遊ぶ」 書評する機会を逃していたので、さなえさんのところからアクセスが来たついでに。 カラス なぜ遊ぶ 杉田 昭栄 あんなこと、こんなこと。どんなこと?:カラス、この滑稽な生き物 いきなり、後方から激しい羽音が私の頭を掠めたかと思うと、次の瞬間、そのカラスがごろりと横向きに一回転した。横から別のカラスが急降下し両足で蹴ったのだ!蹴られたカラスはそそくさと起きあがり、なんでもありませんよと、地面をつついてみせたのだが、明らかに、蹴られた痛みより、転がされた恥ずかしさの方が勝っていたようだ。私の視線を意識したのかもしれない。本書「カラス なぜ遊ぶ」は、そんなカラスの生態を、文字通り解剖学的に探求した本である。それもそのはず。著者の杉田氏は神経解剖学者で、その著者が実際にカラスを飼育し、そし