完全にオープンなビデオカードの恩恵をユーザーが受けられるのはもう少し先になるだろうが、その動きは確実に実を結びつつある。 ビデオカードのクローズドソースドライバは、フリーソフトウェア信奉者を長年悩ませてきた厄介な問題である。たいていのビデオカードにはオープンソースドライバが存在するが、そうしたドライバはビデオカードの性能を完全に利用できていなかったため、ユーザーはコストを取るか、パフォーマンスを取るかの二者択一を迫られていた。最近の朗報は、Open Graphics Projectが完全にオープンなビデオカードの実現を目指して前進しているということだ。しかし残念ながら、フリーソフトウェア信奉者が完全にオープンなビデオカードを使用できるようになるまでには、まだしばらく時間がかかるだろう。 OGPの発端は、2004年にティム・ミラー氏がオープンソースフレンドリなビデオカードを作成するというプロ