●Broadwaterが転機となるIntelのチップセットの方向性 前回のレポートで、Intelが台湾のコンピュータショウ「COMPUTEX」で「Intel 96x(Broadwater:ブロードウォータ)」を前面に押し出した理由を解説した。Intelは、2005年CPU市場シェアを失う原因となったチップセットの不足を解消し、また、疑問符がついたチップセットの性能でも巻き返さなければならない。そのため、Broadwaterに力を注いでいる。 また、Broadwater自体も、これまでのチップセットよりコストをかけた製品で、Intelは自信を持っている。Broadwaterでは、90nmプロセスへの微細化とともに、ダイも増やしトランジスタ数を大幅に増やす。それによって、機能とパフォーマンスを拡張するのがBroadwaterの戦略だ。 しかし、Broadwaterの意味はそれだけにとどまらない