(第1回から読む) ブックオフ2号店を作る。店長は橋本さんだ。 1号店のパートとしてブックオフに入り、自分の小さなアイデアが評価され、店の運営に反映される。仕事って、面白い。 ブックオフに「ハマって」いた私は、坂本(現・ブックオフ会長)に2号店を任せると言われて、元々のモーレツ主婦魂が、店のモーレツお母さん魂に転化し、めらめらと燃えあがりました。 しかし2号店は、1号店の成功体験に冷水を浴びせる、失敗の連続だったのです。 必死になって作った棚がお客さんを遠ざけた 私はギラギラ、ピカピカの文庫の棚を必死になって作りました。というのも1号店では、とにかく周りの店より明るくなるよう蛍光灯を沢山つけました。それで夜、帰宅途中のサラリーマンなどお客様を引きつけるのに成功したんです。その成功体験が、無意識のうちにあったんでしょう。赤、オレンジ、といった派手な色のカバーの文庫本ばかり「華やかな棚にすれば