農林水産省が海外の日本食レストランを「正しい和食」と認証する制度、いわゆる「ニセ日本食」を取り締まる”すしポリス”の登場に、米国メディアが猛反発している。ワシントン・ポスト紙が「国粋主義の復活」と報じたほか、ボイス・オブ・アメリカが「日本がスシ・ポリスを派遣する」と揶揄、ロサンゼルス・タイムズがカリフォルニア生まれの寿司「カリフォルニア・ロール」を例に挙げながら、米国人の好む和食と農水省の判断に違いが生じる可能性があることを指摘する、といった具合だ。 日系人オーナーの店は10%以下 “すしポリス”は、欧米で「日本食」の看板を掲げていても、食材や調理方法など本来の日本食とかけ離れた食事を提供しているレストランが多く見られるので、認証制度を導入して海外での日本食の信頼度を高め、農林水産物の輸出促進を図る、というもので、日本の正しい食文化の普及や食品産業の海外進出を後押しすることを目的に、07年