早速原稿依頼が来て、表記の題を送稿したばかりである。 昨日、台湾の友人(といっても元大学教授なのだが)から「台湾は大変です。国民党にしてやられました。私たちは“特務”の怖さを忘れていました」といってきた。つまり、国民党の最大の武器である「情報機関」の怖さを忘れていた、というのである。台湾の人々は、李登輝氏に代表されるように、誠実な方々が多い。抑圧されてきた台湾人の代表として、民進党の陳水扁氏が総統に就任したことで、「これで二度と“非民主主義政治”には戻れない」と安心したと元教授はいうのである。つまり、自由を獲得した喜びに「浮かれていた」のであろう。 その後、陳水扁氏は確かに民主主義を定着させようと努力したが、政権集団は、いわば“素人集団”だったから、手練手管を駆使した国民党に、再び政権奪取されかかっている、と分析できる。もちろんその背後には大陸の共産政権の“絶大な支援”があることは明白であ