ライブドアの堀江貴文前社長に続いて、M&Aコンサルティング(通称、村上ファンド)の村上世彰前代表の逮捕――。 下げ止まらぬ株式市場。ここぞとばかりに、「金儲け至上主義はけしからん」、「規制緩和は行き過ぎだった」「だから株やファンドは危険だ」などの大合唱だ。 しかし、利益を出せず、税金も配当も払わず、従業員のリストラで急場を凌いでいるような「上場企業」の経営者が、そういうことを“したり顔”で発言するのは勘違いも甚だしい。 法令違反と利益追求を混同するな 「金儲けは悪だ」というような極論さえ飛び出してきている。“至上主義”という言葉を後づけすることで金儲けそのものを完全否定してはいないように見せているが、それは言葉をマイルドにするレトリックに過ぎない。 金儲けを批判するご本人は、売り上げを立て、利益を上げ、国に税金を納め、株主に配当を還元し、銀行に借金を返し、従業員の雇用を確保してきちんと給料