http://noraneko.s70.xrea.com/mt/archives/2005/0221020731.php (私にとって)とても面白かった記事。以下、引用しつつ雑感を。 一連のチェンバレンによる宥和政策はナチス・ドイツに軍事力を増大させる時間的猶予を与えてしまったとして非難されることが多く、しばしば強硬策を正当化するための教訓として用いられる。 一方、この平和追求を建前とする宥和政策とは裏腹にチェンバレン政権下においても軍備増強、軍事産業拡大が著しく実行されていた事実を指して、ミュンヘン協定によってむしろイギリスがナチスに対抗する軍事力を整えるための時間を獲得したと考える見方もある。 つまり、平和主義者に流されて強硬策が取れなかった、というのはあくまで建前で、チェンバレン英国首相は国家防衛の必要に迫られ、その当時における現実的な対策として、交渉と再軍備を同時に行うための時間稼