ここ最近よく読んでいる小説家・古川日出男さんの『LOVE』が三島由紀夫賞を受賞した。めでたい。その中に「キャッターズ」と呼ばれる野良猫をカウントする老若男女が登場する。深川生まれで野猫探し中国代表の老婆、臭いが見える高校生、猫のデータベースを作り続けるサラリーマン‥そんな奴らが夜な昼なと、都内各地区の野良猫の数を申告して競い合っているという。 そういえば今住んでいる近所も野良猫が多い。でも、実際数えたことってない。だいたい6匹くらいまでは分かってるんだけど‥。デジカメ片手に猫探し、ナカノチュウオウヨンチョウメ・キャッターズ(長い)発足します。 (大坪ケムタ) 「いいか、きみ?」とビジネスマンはつづける。「たまたま猫に会う人間は、キャット・ウォッチャーにすぎない。ただの野猫観察者。路上の観察者だ。しかし、タンビョウシャは--猫を探すと書いて、探猫の、探猫者は、もはやキャット・ウォッチャーでは