総務省は、800MHz帯を使うW-CDMA方式の携帯電話が心臓ペースメーカーにどのような影響を与えるか、その調査結果を発表した。従来通り「医療機器と携帯電話は22cm以上離す」との指針が妥当とされている。 今回行なわれた調査では、800MHz帯のW-CDMA方式に対応する機種のうち、最も電波の放射強度が高い1機種が用いられている。該当機種は明らかにされていないが、国内の携帯電話では、NTTドコモの「FOMAプラスエリア」に対応する901iSシリーズや902iシリーズなどがこれに当てはまる。ただし総務省では「医療機器への影響が最も大きくなるようにするなど、厳しい条件でテストしている。通常の携帯電話での比較で、今回のデータを用いるのは適当ではない」としている。 調査対象となった医療機器は、植え込み型心臓ペースメーカー30機種と植え込み型除細動器9機種。心臓ペースメーカーへの影響を調査したところ