気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 「時が経つのは早い」もので、この1月で当社「ロバーツ・ミタニ」は創立15周年を迎えた。設立当時、私は38歳だった。独立するなら40歳前までにと考えていた中で、投資銀行を設立するための不安材料の1つが、市民権を持っていないことだった。 私は永住権を持っていたが市民権を保有していないことから、身分は米国人ではなく日本人のままだ。そんな私にSEC(米証券取引委員会)は、果たして投資銀行の設立を認めてくれるのか、と心配していたが、杞憂だった。 恐らく外国人が金融機関を設立できたのは米国だからのことだ。当時の日本は日本版金融ビッグバンが起きる前で、金融行政は護送船団の枠を取り払っていなかったので、投資銀行(日本で言えば証券会社)の設立を、外国人にしかも
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