元米国防総省日本部長のポール・ジアラ氏が朝日新聞への最近の寄稿で小泉純一郎首相 の靖国神社への参拝を非難し、米国もその参拝に反対すべきだとの意見を述べたので、 同じポストにあった私もこの問題について意見を述べ、同氏とはまったく異なる見解が米側には 多いことを強調したい。 自国を守るために戦争で死んだ先人の霊を祭った施設をその国の政治指導者らが訪れる ことはどの国でもごく自然である。中国政府が日本の首相に対し日本の戦没者を日本の神社 で追悼することをやめろと命じることは不自然であり、他国内部への理不尽な介入となる。 中国はまして台湾問題や人権問題で米国や日本が論評すると、すぐに「内政干渉だ」と非難し、 以前には日本の首相の靖国参拝を非難しなかったと言う矛盾もみせている。 A級戦犯を靖国に祭ったことが賢明なことかどうかは別として、小泉首相は参拝の際にいつも A級戦犯を追悼するのではなく、A級戦