2006年10月30日23:45 カテゴリ書評 「香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則」。 投資をしない人にとっても、読みやすい一冊だと思います。『香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則』。著者の林和人(42歳)は、バブル全盛の時代に岡三証券に就職し、勤務先の香港で大富豪たちと知り合い、やがてユナイテッド・ワールド証券を買い取ることになる日本人。私は香港の大富豪たちの考え方を知りたいと思って買ったんですが、ひとりの若い日本人サラリーマンがビジネスを通じて成長してゆく陰影のある物語としての魅力が充分にあります。マスコミやブログでは有名な金融マンがN.Yでの体験をウリにしている例が多いのですが、ここまで東アジアの成長が明らかになってくると、中国人に揉まれてきた人の体験談に耳を傾けてみたくなる人も多いはず。この本から、ひとつだけキーワードを拾うとしたら、"Reasonable(経済的合理性)"でしょうか。