胸が小さくなってしまうという謎の病気が、カリフォルニアを中心に500例以上報告されている。最初に報告した医師の名をとってメルロー症候群と名付けられたこの病気は「おっぱい病(boob-onic plague)」という俗称で呼ばれている。 「ブラックジョークのようですが、これは笑い事ではないのです。」とロスアンゼルスに住む伝染病の専門家は語る。「患者の多くは豊かな胸をもった女性で、本物の胸であることを誇りにしています。そんな女性が2、3週間でDカップからAカップになってしまったとしたら、自尊心が崩壊してしまいます。」 研究者はこの病気は脂肪、特に女性ホルモンのエストロゲンによって作られた脂肪を食うバクテリアによるものと考えている。 「それがこの微生物が体の他の部分が無傷なまま乳房の細胞ばかり侵食する理由です。」とジャン・ピエール・メルロー博士は語る。 フランスでは感染者の数を11,600人と見