「オープンソース・ソフトウエア(OSS)」(誰もが自由にソフトウエアの設計図であるソースコードを入手し、自由に改変でき、自由な再配布が保証されているソフトウエア)と言えば、「プロプラエタリなソフトウエア」(改変や再配布が禁止されている商用ソフトウエア)の対極にあるため、これまで「OSS開発コミュニティー(+彼らを支援する企業)vs.マイクロソフト」という構図で捉えられてきた。 しかし、最近、この構図に2つの変化が見て取れる。 第一の構図の変化は、11月2日に発表されたマイクロソフトとノベルの提携によるものだ。この提携は、ビジネス界からもOSSの開発者コミュニティーからもサプライズの目で受け止められている。なにせ、マイクロソフトとノベルとは互いに訴訟を繰り返してきた仲である。 今回の提携内容は、マイクロソフトのウインドウズと、ノベルのOSSであるスーゼ・リナックス(SUSE Linux)の両