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読書とラクティに関するj708のブックマーク (4)

  • すが秀美『1968年』(ちくま新書) - shinichiroinaba's blog

    前著『革命的な、あまりに革命的な』を読んで「これじゃ全共闘「勝ち組」(来の意味での「勝ち組」つまり日の戦勝を信じていた南米日人移民)じゃねえか」とうんざりした(その上持ち上げられていた岩田弘『世界資主義』を読んであまりのトンデモに更にうんざりした)ので読まなかっただが、O出版のO氏に薦められて読む。 なんだか全然別のじゃないですか。非常に面白い。前作では空回りしていた小熊『民主と愛国』批判も今回は説得的になっている。べ平連背後のソ連の影についての考証はスリリングだし、シニシズムとしての内ゲバの分析は圧巻。「市民派」「党派」「ノンセクト」のいずれに対しても鋭いメスが振るわれている。 昔から気になっていたことのひとつに、多くの左翼があまりにもあっさりソ連崩壊を他人事として祝福できていた、ということがあった。既存党派だけではなく、「市民」「無党派」でさえ、実は社会主義に心情的に依存して

    すが秀美『1968年』(ちくま新書) - shinichiroinaba's blog
  • ベーシック・インカムと「勤労の義務」 - shinichiroinaba's blog

    憲法学では、憲法27条1項が規定する勤労の義務と憲法25条との関連で、勤労の義務を果たさない者、すなわち、勤労の能力があり、その機会があるのにかかわらず、勤労しようとしない者に対しては、国は、その生活を保障する責任を負わないと解する説が、有力説ないし多数説である(野中他『憲法Ⅰ』有斐閣〔野中俊彦執筆〕、遠藤美奈「『健康で文化的な最低限度の生活』の複眼的理解」斉藤純一編著『福祉国家/社会的連帯の理由』ミネルヴァ書房)。その意味で、最近わが国で注目されているベーシック・インカムの構想も、それが稼働能力ある成人も含め一律に金銭給付を行う趣旨であれば、わが国憲法構造下での実現可能性はきわめて低いといわざるを得ない。 菊池馨実「社会保障の規範的基礎付けと憲法」『季刊・社会保障研究』第41巻第4号、317頁注21 憲法27条1項が定める勤労の義務は、勤労の能力ある者がその機会があるのに勤労しないときに

    ベーシック・インカムと「勤労の義務」 - shinichiroinaba's blog
  • 左翼・右翼・保守主義 - shinichiroinaba's blog

    田島正樹『読む哲学事典』(講談社現代新書)における「保守主義と左翼」項を中心とする一連の議論(書中の他項目並びに田島のブログ「ララビアータ」http://blog.livedoor.jp/easter1916/における関連エントリ)は、近年の憲法体制について考える上できわめて興味深い。 田島によれば「愛国的情熱は、公共性がいまや危機に瀕しているという危機感の中で生まれる政治的=公共的関心である。したがって愛国者にとって、政治的公共性(祖国)は黙っていても所与のものとして自然に存在しているものではない」(前掲書「保守主義と左翼」205頁)。 「ここで、祖国が直面する危機を、その政治的共同体内部の問題として捉え、それ自身を、常に潜在的に亀裂や対立を内包するものと見る立場を、左翼という。それに対し、祖国そのものは元来分裂を含まぬ統一体であるとみなし、それゆえ、祖国の危機はもっぱら外からのもの、

    左翼・右翼・保守主義 - shinichiroinaba's blog
  • インタラクティヴ読書ノート別館の別館 - ゲームと公共性

    http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_e146.html 文献リストがほしいですな。 とりあえずweb上では http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/nk/lhcontents.html#vol2 http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/510/510-1.pdf http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/510/510-2.pdf 告知を忘れていたが実は24日土曜日には福岡に飛んで、久留米大学サテライトキャンパスの公開講座で、「日にとってマルクス主義とはなんだったか」という話をしてきたのだ。 昨日28日には都立新宿高校で出張模擬授業をしてきたのだ。お題は「ゲームと公共性」。でも「公共性」という言葉の解説に時間をとられてゲー

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