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遅らと億年に関するj708のブックマーク (1)

  • 事件の真相 - 藍より出でてなおあおい。 -

    27億年前、彼女は藍藻(シアノバクテリア)だった。周囲の藍藻たち同様彼女も、あの浅瀬の方、天からの光が強く感じられるあの場所に興味を抱いていた。昨日までは。 昨日、彼が死んだ。死は日常茶飯事だったし、多くの藍藻は生きることにしか興味がなかったから、皆、彼のことをすぐに忘れた。彼女は忘れなかった。 わしらはあの光のほうへ進む。おまえはどうする? 長老が問う。 わたしはここに残ります。今の彼にはもう光は届かないから。暗いところに一人じゃかわいそうだもの。 かくして一体の藍藻が光合成生物への変化を踏みとどまる。19億68年12月10日、雷雨の朝だった。 この一体の行動が、光合成の副産物である酸素生成に遅延をもたらす。地球全体の酸素飽和の臨界点到達が遅れ、そのことがオゾン(O3)層発生を遅らせ、ひいては陸上を生命活動可能な環境に変化せしめるのを遅らせた。今から7億年前におこるべき陸上生物の発生が、

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