家庭用ゲーム機“冬の陣”の火ぶたが間もなく切って落とされる。内外のゲーム関連会社が最新のソフトや機器を披露する「東京ゲームショウ2006」が22日、千葉・幕張メッセで開幕する。注目は、ソニー・コンピューターエンタテインメント(SCEI)と任天堂が年末商戦に向けて送り出す次世代家庭用ゲーム機だ。 ハイビジョンの美麗さとスパコン並みの処理能力で、まったく新しい映像世界を見せようとするSCEIの「プレイステーション(PS)3」。コントローラーを振った動きが画面に伝わる新しい操作方法を取り入れた任天堂の「Wii(ウィー)」。タイプの異なる2つのゲーム機が、どのようなユーザー層に、どれだけの支持を集めるかで、エンターテインメント業界が向かう方向が左右されそうだ。 ≪スパコン並み能力≫ 「ファミコン」で家庭用ゲーム機の盟主だった任天堂の座を、1994年発売のPSで奪ってから約10年。世界で1億台