大きな利益を挙げると、経営トップの評判も驚くほど上がることがある。 2005年、Hewlett-Packard(HP)の最高経営責任者(CEO)Carly Fiorina氏が取締役会で突然解任されたとき、多くの業界アナリストやHP社員たちは、2002年に大きな議論となったCompaq買収に対する取締役会の意志表明であると考えていた。当時、HPはさまざまなビジネス部門の整理統合を必死に進めていたが、社内が混乱し、Fiorina氏が想定していたように人員を整理できずにいた。ウォール街では、そうした危機的状況を救うため会社の分割を求める声さえ上がっていた。 しかし、HPの取締役会は、Fiorina氏が選択したCompaq買収という戦略は正しかった、とかたくなに主張し続けた。Fiorina氏が解任されたのは、その戦略の遂行がうまくいっていなかったからであり、CompaqのPCおよびサーバ市場での大
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