気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 日銀は14日、ゼロ金利政策の解除を決定した。この決定は福井俊彦総裁と政府、市場、あるいは世の中にとって、これまでの「幸せな時代」が完全に幕を下ろすことを意味する。村上ファンドへの1000万円の資金拠出問題は、とりあえず関係ない。福井総裁にとっては確信犯的に足を踏み入れた「不幸せの時代」が今、幕を開けようとしている。 ここで少し遠回りをして、福井総裁が誕生した2003年3月を振り返ってみよう。 総裁就任の辞令が交付された同月20日、国会内で各会派へのあいさつ回りをしていた福井総裁は、1階の通路に降りると渡部恒三副議長(当時)に出くわした。 国会内のしきたりによって、衛視に通路の端に寄るように命じられた福井総裁。少しは不機嫌な表情を見せるかと記者