■ 謎のブランド「VARDIA」 最近になって東芝は突然ブランディング戦略に目覚めたのか、矢継ぎ早に新ブランドを立ち上げている。2月には液晶テレビで「REGZA」を立ち上げ、続いてレコーダではこの5月に「VARDIA」を立ち上げた。 確かにテレビ部門が新ブランドを欲したのはわかる。Panasonicは早々と「T(タウ)」から「VIERA」へ切り換え、ソニーが「WEGA」から「BRAVIA」に変えて、ブラウン管時代のネーミングと一線を画すことでコントラストを付けた。東芝の「FACE」から「REGZA」への移行は、むしろ遅すぎたぐらいである。 ただレコーダの場合は、若干事情が違う。これまでよく言われていたRDというシリーズ名は、特にロゴとしてデザインされていたわけではなかった。従来のボディを見てみると、ロゴらしいものは「TOSHIBA」だけである。今回のブランド設立も、「東芝のレコーダ」