この記事(2ちゃんねる型「正義感」のいやらしさ [絵文録ことのは]2007/01/13)はとても面白い。2ちゃんねらーの言動の傾向を俯瞰してみると、確かに正義感を裏付けとしたものも少なくないように感じる。では、その正義感の実体とはいかなるものか…と分解してみる。松永氏も指摘しているが、2ちゃんねるの話しに限らずおしなべて正義感とは徹頭徹尾後ろ暗いものなのだ。正義はその対として悪を以って成り立つ存在であり、本人自身(或いはその意見の立脚点)を正しくするには悪の悪たらしめる要素を比較対比し責め立てることをおいて他ありえない。 翻ってみれば、正しさとはそれ自身の検証も当然必要な概念である。正しさはそれを言い出した段階では海のものとも山のものともつかない。もっと突き詰めて言えば、未検証の正しさは疑われて然るべきであり、既に検証された正しさは更に執拗な検証に耐える試練を進んで受け入れるべきものだ。正