米ヤフーの株価が急落している。年初から40%も下がって、時価総額でグーグルの1/4まで落ち込み、社内では危機感が広がっている。それを示すのが、WSJが「ピーナツバター宣言」としてすっぱ抜いた内部文書だ:当社の戦略は、オンラインの世界で進化し続ける無数の機会にべったりとピーナツバターを塗りたくるようなものだと聞いたことがある。その結果、事業のすべてにわたって薄く広く投資し、どこにも特別な焦点がなくなるのだ。これを書いたのは、上級副社長のBrad Garlinghouse。彼はヤフーの欠陥として、次の3点をあげている:焦点のはっきりし一貫した企業理念の欠如信賞必罰と説明責任の欠如意思決定の遅れまぁ大企業病の症状としては当たり前で、その処方箋にも意外性はないが、幹部がそれを自覚しているところが救われる。日本では、885社も連結子会社を抱え、550億円も赤字を出して株価がボロボロになっても、社長が