自分も物心ついた頃からいじめられっ子だったから,いじめの問題には一家言もっている.いじめはなくならないが,いじめの質を改善することはできるし,いじめられっ子がスルー力を磨くこともできる. 要領よく生きて立身出世した人々に教育を語らせれば,明後日の方向に向うのは仕方ない気もするが,それにしても教育再生会議での議論は聞くに堪えない.年に一回,家族一緒に夕食を取れば,心が成長するという発想はどこから生まれるのだろうか.だいたい家族の団欒が年1回でいい訳がないではないか.*1「30人31脚」だって,同調圧力を強めていじめの原因を増やすだけだろう.暗黙の了解として,子どもが未熟だからカリキュラムなりを整えて『心の成長』を促せば,いじめはなくなり,いじめによる自殺もなくなるというのか.これまで,いじめや世界史の単位履修問題でこれまで何人もの先生が死んでいるが,いじめる教師も自殺する校長先生も未熟なのか