最初から「陸上では食べていけない」と自覚 大学時代の経験が今の仕事の原点 東京五輪がゴールではない 男子陸上800mでロンドン五輪にも出場した横田真人さん(32)は、東京五輪の機運が高まる2016年に、あえて「引退」を決意しました。「陸上では一生食べていけない」とわかった上で、中距離走を突き詰める道を選択。東京五輪後、アスリートの“引退ラッシュ”が起こることを見越した決断でした。アスリートは、競技後の人生についても考えるべきだと警鐘を鳴らす横田さんに、セカンドキャリアを築く上で大切なことを聞きました。(ライター・小野ヒデコ) 横田真人(よこた・まさと) 1987年11月、東京都生まれ。2006年立教池袋高校卒業後、慶応義塾大学総合政策学部に入学。陸上男子800mにおいて、関東インカレ、日本インカレ、日本選手権などに出場し、数々の好成績を残す。10年に富士通陸上競技部に所属。12年のロンドン