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  • 住宅遺産トラスト:VILLA COUCOU(近藤邸)

    VILLA COUCOU(近藤邸)は、1952年にル・コルビュジエのアトリエから帰国した吉阪の代表作と位置付けられています。色ガラスを嵌め込んだ小さな開口部、トップライトや メゾネット、コンクリートの表情は、吉阪隆正とル・コルビュジエの親密な繋がりを彷彿とさせます。 施主の近藤等(1921-2015/フランス文学者・早稲田大学名誉教授)は、数多くの山岳関係の著作と翻訳を残し、アルプスはじめ世界の山々に登り、フランス政府よりレジオンドヌール勲章受賞、シャモニー名誉市民、日山岳会名誉会員の登山家としても知られています。早稲田の山岳部でともに活動した建築家・吉阪隆正が、友人である近藤等の為に設計したVILLA COUCOUは、近藤夫人のニックネーム「COUCOUカッコウ」から名付けられました。 吉阪隆正のコンクリートによる自由な造形が、戦後モダニズム建築に与えた影響は計り知れません。 齊藤祐子

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