
IT技術者教育に携わって25年が経ちました。その間、変わったことも、変わらなかったこともあります。ここでは、IT業界の現状や昔話やこれから起きそうなこと、エンジニアの仕事や生活について、なるべく「私」の視点で紹介していきます。 「読書の秋」ということで、何回かに分けて書籍を紹介しよう。なお、本稿は2011年8月8日と15日に、Web媒体「Computer World」に掲載したものを基に、若干の修正を加えたものである。 最初に紹介するのは『ユニコード戦記』(小林龍生著)である。ユニコード(UNICODE)は、WindowsやMacOS、Linux、Java等で用いられている文字コードで、世界中の文字を統一的に扱うために制定された。 『ユニコード戦記』は、国際文字規格である「ユニコード」制定の舞台裏を描いた書籍であるが、大きく3つの読み方がある。文字コードの問題、国際会議の問題、そして英語の
※この記事は銃・病原菌・鉄の概要を書いたものですので、詳しいことは実際に本を買って読んでいただけると良いかと思います。名著ですので、人生で一度読んでおくことをお勧めします。 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) 作者:ジャレド・ダイアモンド草思社Amazon文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) 作者:ジャレド・ダイアモンド草思社Amazon はじめに なんで、スペイン人のピサロは圧倒的に少ない人数でインカ帝国を征服できたんだろう。 それはスペイン人が、銃と鉄、そして何よりアメリカ大陸にはない病原菌とそれに対する耐性を持っていたからですよ。 じゃあ、なんで、スペイン人はそれを持っていたの?銃と、鉄を発明できたの?病気に対する耐性を持っていたの? ヨーロッパ人はインカ帝国の人より、人種的に勤勉だったり病気に強か
2015.10.29 ITニュース Kaizen Platform, Inc.など複数の企業で技術顧問を務めている伊藤直也氏。同氏が自身のブログ『naoyaのはてなダイアリー』をほぼ1年ぶりに更新したのが、界隈で話題となっている。 伊藤直也氏(From GitHub_naoya/myprofile) そのエントリテーマは「プロダクトマネジャー」について。Twitterでつぶやいていた内容をまとめられたことをきっかけに、筆を取ったという。 >> プロダクトマネージャーについて – naoyaのはてなダイアリー ここ最近、伊藤氏の下には、顧問契約を結ぶ企業以外にも相次いで相談が寄せられていた。その大半が、「良いプロダクトを作るために、開発体制を整えたい」という内容だ。 こういった問い合わせに対して伊藤氏は、「良い開発体制を作れば、それだけで良いプロダクトができるわけではない」と話し続けてきたと
先日、「ジュンク堂書店」のブックカバーがふと気になった。ローマ字で斜めに印刷された「JUNKUDO」の文字の上にあるデザインをいつも目にしているのに、そういえばこれが何なのかよくわからない。 一体誰の作品なのか。そして、これは字なのか、それとも絵なのか……。丸善ジュンク堂書店広報に問い合わせてみた。 正体は兵庫県西宮市の芸術家である津高和一氏の抽象画だった。兵庫県神戸市で創業したジュンク堂書店の幹部が津高氏と面識があったのがきっかけで、1986年に新しいブックカバーを作る際にデザインを依頼したという。津高氏からは計6点のデザイン案が提示され、検討の結果現在のものが採用された(当時はカバー全体に大きく印刷されていていた)。「JUNKU」の文字を有名人のサインのように繋げて書いたものではと筆者は考えていたが、「特にモチーフはありません」とのことだ。 津高氏本人にも詳しく話をお聞きしたかったが、
_ Hatching Twitter読了 30%読んだところでもうやめようかなとか言っていたが結局、読み終わった。とは言っても、最後まで3文に1文は意味が取れない単語があったりして(もちろんKindleなので辞書はひけるのだが、語意がわかったからといって文意が取れるわけではない)、どこまで読めたのかはすこぶる怪しい。怪しいのだが、おもしろかった。 30%読んだところまでは、面白ギークの生態観察だったわけだが、その後は、ベンチャーが急成長することで発生するさまざまな問題、ベンチャーキャピタルとの協力と反目、製品をとるかコンセプトをとるか収益をとるか、政治と自由、名誉(他者との関係)か矜持(自分の心持)か、友情か仕事か、といったさまざまな観点とともに物語は進むのだった。 10人規模のベンチャーから400人越えの中堅企業(規模は。資産価値からは大企業だ)への脱皮はどうあるべきで、それぞれの局面に
「反哲学入門」を読んだ。 哲学者の著者に編集者が口頭で聞いてまとめた本。著者は「同じ内容が何度も出てくる」ことを気にしていたが、編集者に「大事なことが何度も出てくるのは、むしろわかりやすいんじゃないか」と言われて、それもそうか、となったらしい。数学でも似たようなことがあるな。大事なことは何度も書けばいいと思うのに、なぜか同じ内容が1回だけ出現するようにしようと考えて、話の順番に悩んだりする。 まあそれはさておき、この本の口頭でまとめられた部分はとても読みやすい。 「どうして存在するのか」っていう哲学上の問いに対して、ざっくり「なる」と「作る」の2つの考え方がある。日本も古代のギリシャも、ものごとは自然に生まれ出てきて、そう「なる」ものだと考えられていた。一方、ユダヤ教は「創造主が世界を作った」という思想を持っていた。 ソクラテスは既存のギリシャ哲学の否定を繰り返したが、自身では新しい体系を
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