近年は「バス旅」も人気の徳光和夫(80才)が初の自伝 『徳光流生き当たりばったり』(文藝春秋刊)を上梓した。 あるときは涙もろい好々爺、あるときは無類のギャンブル狂。果たしてその正体は? プロインタビュアーの吉田豪氏が迫った。週刊ポスト2021年10月29日号掲載記事の超ロングバージョンをお届けします。(全4回の第2回) 吉田:今回の本で面白いと思ったのは反体制思想を持つことが一つの正義だと思って、組合活動に熱中したことがあったっていうのも意外なんですけど、その迫力のないアジテーションが面白がられて、歌番組に抜擢っていうのが、それきっかけだったんだっていう。 徳光:そうなんですよね、あれは不思議なもんですよね。日本テレビは、僕が入社したころっていうのは組合活動がたいへん盛んでして、僕も60年安保世代ですから樺美智子さんのことも存じ上げてるし……。 あ、これ余談なんだけど、樺美智子さんと一緒
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