名店を求めて、ちょっとそこまで食散歩――。 料理評論家・山本益博さんが、関東近郊の食の名店と、その土地ならではのお土産を紹介する本シリーズ。秋葉原編として、特別編を全4回CNET Japanにも連載します。 特別編第2回となる今回は、別格の親子丼が食べられる外神田「鳥つね自然洞」を訪れました。 私は東京生まれ下町育ち、小さい頃から食べ慣れた「すし、そば、てんぷら、うなぎ」を、20代後半になって今一度、下町ばかりか足場を東京23区にまで広げ名だたる店を訪ね歩いて、1982年34歳のとき、「すし、そば、てんぷら、うなぎ、とんかつ、ラーメン」の店をガイドした「東京・味のグランプリ」を上梓しました。 そのガイドを毎年刊行しながら、忘れずに食べ歩いたのが、「丼もの」です。 天丼、鰻丼、鉄火丼、牛丼、かつ丼、親子丼。これらを和歌の「六歌仙」に倣って「どんぶり六花仙」と称し、名品を讃えてきました。 名店