明日開幕する、海事業界の国際展示会「SEA JAPAN」。2年に1度のこのイベント、グローバルな貿易増大を背景に、今回はいっそう賑わいを見せそうです。 海に囲まれた日本の貿易量は、その約99%を海運に依存しています。たとえば化石燃料の安定確保。電力会社やガス会社、商社だけではなく、海運もまた、経済と国民生活を支えるライフラインとして重要な役割を担っています。クルマ産業を筆頭に日本が誇る技術力や“ものづくり“も、高度な海運技術なくして世界シェア獲得は成し得ません。エネルギーコスト削減、製造業の競争力強化においては、海運オペレーションの効率化も重要な鍵を握ります。 船舶の燃料はいよいよ転換期に 紀元前の昔から海を走る船は、その動力源を風から石炭、石油へと変えながら推進力を高めてきました。1920年代から長く続いた石油の時代は、いま、ガス燃料の時代へとシフトしようとしています。 その背景にあるの