「娘・妻・母」を鑑賞。 成瀬巳喜男さんは、「山の音」という作品を観てファンになった監督。 同世代の小津安二郎監督も素晴らしいが、登場人物の動かし方の巧さの点でいえば、成瀬監督の方が好きです。 今回の作品も、お正月のご祝儀番組のような豪華絢爛のキャスティング まあ、よくも集めた集めたという面々。 物語は、山の手の高台に住む長男一家と、その兄弟たちの人間関係を描いたもので、お金が物凄く絡んでます。 母親 は、 長男夫婦 と 三女 と 代々木上原あたりに住んでいる。 長女 は、 日本橋の旧家に嫁いでいる。 次女 は、 学校教師の夫 と結婚し、狭い家で夫の母と同居。 カメラマンの次男 は、 妻 が経営する銀座の店の2階にスタジオを持っている。 次男 ( 宝田 ) 夫婦と、次女 ( 草笛 ) 夫婦は、お互い共稼ぎ所帯だが、 羽振りの良い次男夫婦に比べ、次女夫婦は経済的にかつかつの暮らしをしている様子