Leica M8 + G Biogon T* 28mmF2.8 絞り優先AE F8 1/750秒 ISO160 AWB RAW 隅々までシャープで歪曲とも無縁。色ノリも濃厚で、その優秀な写りはホレボレとする。単に硬派なだけでなく、そこにリッチな階調が加わり、このレンズならではの描写を生み出している。 とあるブログの一枚の写真、それから目が離せなかった。朽ちかけた納屋の壁が、夕日を浴びて色濃く浮かぶ。煤けた窓ガラスのまわりを枯れたツタがはう。色調はわずかにマゼンタを帯び、どことなくフィルムライクな雰囲気だ。開放近辺で撮影しているのだろう。周辺がうっすらと減光し、ノスタルジックな世界を作り出していた。 単に郷愁を誘う風景なら、こうもこの写真に釘付けになることはなかっただろう。ディテールはどこまでも鋭く、陰影はレリーフのように刻み込まれ、圧倒的なリアリティーで見る者に迫る。何よりもトーンがすばら