現在の原子力発電所は熱効率33%前後,一方火力発電所は39%が普通、最新のLNGコンバインドサイクル機よりでは59%を越えるものもでてきました。絶対温度としての使用最高温度と最低温度により熱効率の上限は抑えられます(カルノーサイクルの条件)。 従って使用温度の低い原子力発電所は発熱メカニズムから火力発電所の566℃とか600℃を超える蒸気温度より低くなるので熱効率も下がります。 つまり原子力発電所では約67%が全量温排水の形で排熱され、火力発電所では61%から41%が排熱されます。 従って我国の場合は原子力発電所のほうが温排水量がその割合で多くなります。火力の場合は約1割が温排水でなく、煙突から捨てられ、また原子力発電所でも我国にはありませんが冷却水はあまり使わず、風冷塔で排熱するタイプのもあります。 地球温暖化の観点からすればどれだけ排熱するかが問題なので、先の熱効率だけで決まるといえま