大阪府教育委員会の定例委員会議が18日開かれ、事務局側が、市町村教委に対し全国学力テストの正答率公表を要請したことなどを報告した。橋下徹知事が「教育ビジョンがない」と批判し、再任用を拒否した、北京五輪シンクロ中国代表ヘッドコーチの井村雅代委員と、元毎日新聞大阪本社代表の木戸湊(あつむ)委員にとっては最後の会議となった。 報告を受けた井村委員は「(公表は)反対ではないが、市町村が公表する前に府教委は何をサポートするのか策を詰めるべきではないか。(そうしないと)悪い方の波紋が広がる。何でも公表すれば平等という考えは間違い」と指摘。学力向上についても「親が何をしていいか分からない時代になっている」と、保護者との連携強化を訴えた。 また、木戸委員は「(橋下知事が)教育日本一を掲げるのであれば、予算も日本一にしてもらわなければ」と事務局側に予算要求を促した。 ◇ 大阪府の橋下知事が全国学力テ