一般的に、「話し上手は聞き上手」とよく言われます。脳の機能に関する最近の研究でも、「言葉を作る場所」は、「言葉を理解する場所」でもあることが分かってきました。つまり、話し上手が聞き上手であることは、脳科学的にも本当らしいのです。 とはいうものの、人の話をとにかくじっと聴くというのは、簡単なようでいて案外難しいものです。仲間と話をしているときだって、ついつい突っ込みを入れたくなったりしませんか。相手の話に意見をはさみたくなっても、グッとこらえて黙っているのは、結構ストレスがかかるものです。 実は、「相手の話を聴く」という行為は、相手の話に感動、共感できる“感性”を持っていなければできないことなのです。逆にいえば、感性を持つ人とは、「人の話を黙って聴ける人」といってもいいでしょう。 もちろん、相手の話を聴くといっても、ただ聴いているふりをするだけでは、すぐに見抜かれてしまいます。例えば、