少子高齢化そのものが問題、なわけではないと思う。 既存の社会システムのままで少子高齢化が進んでいることが問題なのである。 若年層の人口比が少くても、その少ない労働人口でも国の経済力を低下させず、既存の社会インフラを維持し続けられるシステムが既に構築されているなら、問題はないはずだ。が、現実はといえば、リアルな変化に、社会システムのバージョンアップが付いていっていない。 とくに、問題になるのは、働き盛りの介護離職である。 もともとPCの業務に就いていた人たちは、在宅勤務に移行して仕事を続けられる可能性はある。だが、時間と場所の制約を受ける、製造や対面販売の仕事に就いている人は、介護休暇を十分に何度でもとることができる職場でデスクワークに配置転換をしてもらえるのでない限り、退職せざるをえないだろう。 貯金と親の年金で介護を続け、いざ復職をとなったときには自分が高齢。ブランクがあり、再就職先を見