インターネット検索大手「グーグル」が60万人分の個人情報を無断で収集したとして、韓国警察庁が米本社を立件したと発表した。街並みの映像を公開する「ストリートビュー」の作成過程で収集された情報で、日本を含む30カ国以上で同様の問題が発生、各国が捜査していたが、立件は韓国が初めてという。グーグルが「誤って収集した」と故意性を否定する中、あえて立件に踏み切った理由は何か。世界中で起きたストリートビュー騒動の背景を探った。(桜井紀雄)グーグルvs韓国…食い違う言い分 韓国の警察庁サイバーテロ対応センターは今月13日、2009年10月から10年5月にかけ、ストリートビューに使う情報を集める際、個人情報を収集・蓄積したとして、通信秘密保護法違反容疑で米グーグル本社を立件し、起訴に向けて刑事手続きに入ったと発表した。 韓国・聯合ニュースなどによると、同センターは昨年8月、グーグルの韓国法人を家宅捜索し、ス