世界中の通信事業者が次世代IP網の構築を始める中,既存の通信事業者とIP電話や映像など新しいサービスの提供者の間で新たな摩擦が生じ始めている。世界各国の通信事業者や政策に詳しい英国エジンバラ大学日本・欧州科学技術研究所のマーティン・フランスマン所長に,ブロードバンドをはじめとする通信サービスの動向を聞いた。(聞き手は市嶋 洋平) --日本ではSkypeなどのIP電話やコンテンツ配信事業者による,ネットワーク・インフラへの「ただ乗り」の議論がわき起こっている。 私自身の見解では,この件でアプリケーションやコンテンツのプロバイダを責めるのは間違いだと思っている。彼らのおかげでさまざまな情報を得ることができるようになったし,インターネットの価値や効用が高まったのではないか。多くのユーザーがインターネットを契約して料金を支払うようになった。 Skypeなどのアプリケーションやサービスが,ブロードバ
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