■ソフト開発/SE人材派遣 中国の名門校「北京大学」が資本金を全額拠出したIT(情報技術)企業「北大青鳥集団」が日本市場に再上陸する。大学の研究成果応用を目的に1994年に設立された同集団は、90年代後半にITシステム開発で日本に進出したが、受注が伸びず撤退した経緯がある。今回は新たに日本法人を設立し、エンジニアの人材派遣など中国の豊富なマンパワーを供給する戦略を進める。またベンチャー企業向けに100億円規模の投資ファンドも設立する方針だ。(河崎真澄) 北大青鳥集団は北京大学コンピューター研究所を母体に、94年に資本金400万元(現在のレートで約6200万円)全額を同大が拠出して設立された。ソフトウエア開発をベースに電子、エネルギー、医療など大学の人材や研究成果を民間に転用する“スピンアウト”型のビジネス。現在はグループ全体で1万5000人の従業員や5社の上場企業も抱え、総資産は80億元に