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ブックマーク / kenmogi.cocolog-nifty.com (28)

  • 茂木健一郎 プロフェッショナル日記  仕事=遊び

    『プロフェッショナル 仕事の流儀』イチロースペシャル2012(2012年12月29日放送、NHK総合、http://www.nhk.or.jp/professional/2012/1229/index.html)は、イチローさんの内面の揺れ動き、葛藤、そして決意が静かに伝わってくるような、そんな番組だった。 (以下のレビューには、番組の核心部分に関する情報が含まれています。録画などをして、初見の状態でこれから番組を見たい、という方は、その点、ご留意ください。) 私は、かつて、オリックス時代のイチローさんを西武球場で見たことがある。試合前の練習の時から、そこだけ光り輝いていた。ボールを投げて、狙い澄ましたように背中でキャッチする。その驚異的な身体能力は、「プレイボール」の声がかかるその前から、スタジアムの注目の的であった。 その後、取材でお目にかかったときのイチローさんの印象は、「生きものと

    茂木健一郎 プロフェッショナル日記  仕事=遊び
    jazzfantasista
    jazzfantasista 2007/07/07
    サナギは周囲に対して一見無反応になり、何の動きもないように思われるが、中では、猛烈な勢いで「自分」の作り替えが進んでいる。苦しい時期でも、それが「蝶」になる前の「サナギ」だと思えば前向きになれる。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: リフティングというのは

    コンピュータのトラブルで、 手間取った。 やっと復旧。 昨日、池上高志と話して いた時のことを思い出す。 「お前、最近忙しいの?」 「ああ、今日は大変だったよな。 なあ、佐藤。」 「そうですね」 「どうしたの?」 「授業で使っているスターリング・エンジンが 動かなくなったんだよ。365日動いて いて、今日に限って急に動かなくなったん だぜ。」 「氷で動くんじゃないんですか」 「オレは液体窒素が手に入るからな。 地下に行くと、一杯50円だから」 池上もボクも、トラブルでマイッタ。 機械というものはいったんトラブルと 際限なく時間をうものなり。 サッカー日本代表元監督の 岡田武史さんに、日経サイエンス編集部 でお目にかかる。 岡田さんはとてもいきいきとした 方だった。 やんちゃであり、気合いが入っていて、 思慮深く、周囲にキラキラとした 空気を漂わせる。 一緒にいて元気をいただいた。 「リフ

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    jazzfantasista 2007/07/07
    機械というものはいったんトラブルと際限なく時間を食うものなり。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 不在こそが力に

    ボクは走るけれども、 筋トレ系はどうも苦手である。 マシーンなんて単純作業で つまらないし、 普通にやる腹筋や腕立て伏せも あまり面白くない。 ずっと、走るのは 野外だから楽しいのは当たり前だと 思っていたが、 それだけでなく、習慣の 問題かもしれないと思い始めた。 世の中には筋トレが好きな人も いる。 歌人の 穂村弘さんは学生時代 筋トレにはまっていたという。 きっと、ドーパミン放出の 強化学習の一回りができて しまえば、筋トレが好きになれる のだろう。 ボクはまだその一回りが 訪れていない。 そんなことをぼんやりと 考えていたら、小学校2年生の時の ある出来事を思い出した。 放課後、校庭の一周200メートルの トラックを走っていて、 ボクだけ下校時刻までしつこく 回り続けて、確か五十何周か したのだった。 バカみたいだったが、あれで 「走ること」にはまったのかもしれない。 キンコンカン

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    jazzfantasista 2007/07/07
    河瀬さんは、生活している中で、自分の中にある様々な動きに耳を傾けていれば、 そこに様々な波乱や激動があるのだという意味のことを言われた。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 一瞬たりともとどまることのない

    朝一番で「美」に関する ミーティング。 2時間、集中して美の生物学的意味、 社会心理的構造、 そして実証への道筋を考えた。 「ぼくのなつやすみ」 シリーズをつくってきた 綾部和さんにお目にかかって 話す。 最新作は、プレイステーション3用の 『ぼくのなつやすみ3』 北国篇- 小さなボクの大草原。 綾部さんのふるさとである 北海道の羊蹄山付近が モデルとなっている。 「ぼくのなつやすみ」は、夏休みに 親戚の家に預けられた少年が 昆虫採集をしたり、魚とりを したりして次第に自分の世界を広げて いくというストーリー。 昭和40年生まれの綾部さん。 あの頃の少年の夏休みの なつかしさが美しく表現されて いて、シリーズでミリオンを 超えるセールスを記録している。 綾部さんは、少年時代、どちらかと 言えば家にいて一人で絵を描いて いたりしたので、 友だちと野外で思い切り遊ぶという ような夏休みを経験し

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    jazzfantasista 2007/07/07
    自分が経験したことの記憶をノスタルジーを持って描くというのではなく、むしろ経験しなかったことの「欠落感」が創造の鍵になるということは、しばしば見られる現象である。
  • 微笑んでいるんだと思います - 茂木健一郎 プロフェッショナル日記

    住吉美紀さんの休暇や、 ボクのアメリカの学会などで 収録が三週間なかった分、 今週は立て続けに二回ある。 カメラ・リハーサルの後の 休憩時、「お客様コーナー」 で猛スピードでメールを読み、 返事をしていると、 「茂木さ〜ん」 という声がする。 顔を上げると、国分太一クンだった。 白いTシャツで、首からカメラを 下げている。 「あれっ、解体新ショーですか?」 「いや、今日は、ちょっと別の収録で。」 国分クンはカメラが回っていても 回っていなくても変わらない笑顔。 ステキな人である。 鬼師の美濃邉恵一さんがゲスト。 鬼師とは、鬼瓦をつくる職人のことで、 美濃邉さんは多くの人が 「当代一」と認める名人である。 美濃邉恵一さんの作った鬼瓦 カメラ・リハーサルの時には、 担当ディレクターの寺岡環さんが 美濃邉さんのかわりに鬼瓦の 形をヘラで整える仕草をした。 カメラリハーサルでヘラ仕草をみせる寺岡環

    微笑んでいるんだと思います - 茂木健一郎 プロフェッショナル日記
    jazzfantasista
    jazzfantasista 2007/07/07
    受け身で「見る」感覚性学習だけでなく、能動的に行為する運動性学習で、初めてわかることがある。見ているだけではわからない古の職人の「魂」が、実際になでてみることでわかるというのである。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: 純粋で、強烈で、黄金だった

    その時々の文脈に応じた 最大の負荷をかけ、 今までは乗り切れなかったような 壁を超える。 結局、そうすることが 人生における最大のヨロコビにつながる。 そのためには、文脈に没入 することが大事である。 他のことは考えない。 「今、ここ」の文脈の中で、自分が まだ登っていない高みを目指す。 そして、後悔しない。 「ドイツ箱」と呼ばれる標箱の入った ストライプの袋を かかえて打ち合わせ室に入っていくと、 室山哲也さんや植木豊さん、兼子将敏さんが 「噂をすれば」 「茂木さんピザ屋さんみたいですね」 と声を上げた。 「科学大好き土よう塾」の収録。 「チョウの羽のふしぎ」 ということで、 私が子どもの頃に集めたの 標を持参したのである。 「これは何という蝶ですか」 「日の国蝶、オオムラサキです。」 「いつ採ったものですか」 「昭和45年、って書いてあるから、 ボクが小学校2年生の時ですねえ」

    jazzfantasista
    jazzfantasista 2007/07/07
    今までは乗り切れなかったような壁を超えるには、文脈に没入することが大事である。他のことは考えない。「今、ここ」の文脈の中で、自分がまだ登っていない高みを目指す。そして、後悔しない。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: プロフェッショナル 仕事の流儀 幕内雅敏

    » 「医は仁術」のお手 -外科医・幕内雅敏さんに学ぶ- トラックバック 余話譚-たーぼブログ 先日(7/3)は久々に考えさせられるテレビ番組を観た。番組名は「プロフェッショナル~仕事の流儀~」。今回観たのはシリーズの第56回で「365日24時間、医者であれ-外科医・幕内雅敏」というものだった。この番組は折に触れてよく観る番組だが、毎回色々な業界のプロが登場し、そのプロぶりを紹介している。今回は、いわゆるスーパードクターといわれる医師の話ということで注目していた。最近は健康ブームの流れで、名医と呼ばれる人たちへの関心が高くなっている。民放でも例えばテレビ朝日系の「当は怖い家庭の医学」やテレ... [続きを読む] 医師の目でこの番組を観ました. 多分に誤解を招きやすい番組と感じました. 確かに幕内先生は,肝臓外科医の大家であり,技術と熱意にはすばらしいものがあります. しかし・・・,私たち

    jazzfantasista
    jazzfantasista 2007/07/07
    困難な仕事であるほど、それを乗り越えた時の喜びは大きい。過酷な手術の現場を「日常」だと断言する幕内さんの仕事=人生に対する態度に感銘を受けた。
  • 茂木健一郎 クオリア日記: グライダー

    Hakuhodo Desginの永井一史さんに お目にかかってお話しする。 永井さんとお話するのは、武者小路千家 の官休庵における茶会以来。 さまざまに話が羽ばたいた中で、 「選択」の話が面白かった。 現代人は毎日多くの選択を 重ねて生きている。 ある年代以上の人が、コンピュータを うまく扱えないのは、コンピュータという 機会がセットアップからインターネット上の サーフィンまで、膨大な「選択」 を迫られる機械だからである。 どのような選択をするかが、その 人柄を表すし、脳の機能を決定する。 現代は、クリエィティヴという ことが大事な時代だが、 その一つの表れがこの膨大な 「選択」機会に現れている という話をしたら、永井さんが、すかさず アートディレクターは、まさに、 毎日膨大な選択をしていますからね と応えて、なるほど、と思った。 どのようなコンセプトにするか。 俳優は誰を使うか。撮影は誰

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    jazzfantasista 2007/07/04
    現代人は毎日多くの選択を重ねて生きている。どのような選択をするかが、その人柄を表すし、脳の機能を決定する。現代はクリエィティヴということが大事な時代だが、その一つの表れがこの膨大な選択機会に現れている