今日からサンフランシスコのモスコーニ・センターで、携帯電話の展示会「CTIA-IT」をやっている。秋のバージョンは、ITとエンターテイメント(携帯コンテンツ)にフォーカスしたもので、春のバージョンよりだいぶ規模が小さい。 ここ数年、秋のCTIAでは、(そもそもダサい携帯業界の人々にはめっちゃ場違いな)ヒップホップ音楽やヘソ出しコンパニオンが湧き出てくるのに悩まされ続けたのだが、今年はなんとなく、こぢんまりとしたギークの世界に戻った感があり、ちょっとホッとしている。「携帯エンターテイメント」に幻想を抱いた業界のお祭りは終わってしまった、ように思う。 その代わり、会場全体を覆っているのは、展示ブースにも基調講演にもワークショップにも出てこない、ふたつの巨大な亡霊の影である。一つは言わずと知れたアップル=iPhone、もう一つはグーグル。特にアップルは、ほとんどハロウィーンか?というほどの影の濃
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