山根大樹（４３＝広島）が２日目３Ｒで３連単９万円超えの高配当を提供した。 ６コースからまくり差してバックは突き抜けた。「まくりにいってくれた伴将典のおかげ。１０万円超えかと思ったけどね」と笑顔を見せた。 これで勢いづいたのか後半７Ｒでは自力の４コースまくりを決めて連勝した。３日目は３Ｒ１枠、１０Ｒ３枠とスロー起こしが濃厚だが「スローからでも使えそうな伸び」と、パワーには自信たっぷりだ。

福島勇樹（３７＝東京）が、福田雅一とタイム差ながら得点率トップに立った。 １０Ｒ、６コースからしぶとく２着に食い込み、「３走目が一番良かった。気温にも合っていたし、出足が良くなった。ただ、ゾーンが狭いので、この足を崩さないようにしたい」と気持ちを引き締める。 予選トップ通過へ、３日目５Ｒは１枠で登場。楽しみは十分だ。

馬袋義則（４４＝兵庫）が、市橋卓士（３７＝徳島）と得点率８・５０で並んだが、着順差で馬袋が予選トップ通過となった。 「ずっと乗り心地を気にしていましたが、４日目が一番感触は良かったですね。足も含めて全体にバランスが良く、少しずつ良くなっています」と手応えを得た。準優１０Ｒを的確に逃げて、優勝戦のポールポジションをつかむ。

榎幸司（３４＝長崎）が予選３位通過を決めた。予選ラストの６Ｒ、得点率トップの永田啓二を差して１着。５日目の準優勝戦は９Ｒ１号艇で登場。機力も好仕上がりで、インからしっかり逃げて優出一番乗りを決める。

河相秀行とともに前検で６秒７２の１番時計をマークした佐藤大騎（３２＝大阪）が、初日で連勝と前評判通りの走りを披露した。 ２Ｒでは１枠からイン逃げを決めると、７Ｒではインに構える武田を２コースから鮮やかにまくって白星を積み重ねた。 ９号機は初降ろしだった前節で南部圭史が乗り、１勝、２着２回した素性機で今節も目が離せない存在となりそう。佐藤は「思ったよりもいい。直線がいい」と感触を話した。

地元の野沢大二（４５＝東京）が、予選最終日を待たずに準優進出当確を決めた。３日目前半は４着に敗れたが、１２Ｒではインから逃げ切って今節３勝目。ただエンジンについては「重さがあってターンの上がりが遅かった。他の人たちがエンジンを出してきたので、足りなくなっているのかも」と警戒していた。

岩本俊介（３３＝千葉）が準決１０Ｒを豪快なホームまくりで制し、無傷の３連勝で決勝進出を果たした。上がりタイムはシリーズ１番時計の１０秒８。これには「自分でもびっくりしています」と驚いた。「日に日にスピードが上がっている感じです。トレーニング方法を変えた効果が出て、以前とは全く別ものの自分がいます」と話した。３日間の走りはフロックではない。南関単騎で挑む決勝でも一発大駆けがある。

ハイレベルの予選首位争いは、激烈を極めた。 ３日目終了時トップの三嶌誠司が７Ｒで４連勝を決めた。追う須藤博倫（３９＝埼玉）は３、９Ｒを勝って連勝を５に伸ばし、逆転で首位通過を果たした。「自分がターンで失敗したところもあるけど、それをカバーしてくれる。全部の足に◎が付く。エンジンが力強いです」と須藤。５日目の準優１２Ｒも逃げ切って、優勝戦１号艇のポールポジションをつかむ。

川野芽唯（３１＝福岡）が豪快に連勝発進した。前半２Ｒは３コースからまくり、後半１０Ｒは５コースからまくり差した。 「ターン後の上がりが早い」と舟足に力強さを感じていた。２日目は９Ｒ２枠と１２Ｒ１枠。好枠デーで連勝を伸ばす。

準優ボーダーは５・８０まで下がった。 選抜組の横沢剛治（４０＝静岡）は１着勝負となった１０Ｒを逃げ切り、得点率を５・８３として準優進出を果たした。イン受難のシリーズだっただけに「ほっとしました」。ペラ調整で足は良くなってきて「レースしやすくなりました」と、やっと笑顔が出た。 まだ上位と足の差はあるが、何があるかわからない江戸川水面。横沢のレースのしやすさはおもしろい存在になる。

秦英悟（３１＝大阪）が、得点率トップに立った。前半６Ｒは１Ｍでまくり差しが失敗して５着に敗れたが、後半１２Ｒはインから逃げて快勝した。「直りました。ＯＫですよ。水面がベタだったのもあるけど、気持ち良く回れました。変わらず行き足がいいし、そこは上位あります。微調整だけですね」。複勝率２７・１％のエンジンを見事に立て直し、不安のない仕上がりになった。

森永淳（３６＝佐賀）が優勝戦１枠の座を奪った。 準優１２Ｒではコンマ１０のスタートを決めると、バックでは後続を突き放しての快勝だった。「準優は回転の上がりが不安定だったが、それでも回って押していた。行き足や伸びもいい」と足に自信を見せている。福岡では０９年４月の一般戦以来、優勝から遠ざかっている。「久々に福岡で優勝を決めたい」と意気込んでいた。

斎藤一茂（２８＝群馬）が予選６Ｒを逃げ切って快勝スタートした。 「展開だけ」とレース後は謙遜したが「ライン２人で決まったしよかった」と結果には納得した表情。「今回に向けて仕上げてきた。体重は増えたけど足は軽い。準決は当て馬だろうけど頑張る」と気分が良くなったのか、冗舌になった。 準決１０Ｒのメンバーが出ると「何でもやってお客さんに喜んでもらえるように」と意気込んだ。相手が強力なほど燃えるタイプで、高橋築相手でも果敢に主導権奪取し、波乱を巻き起こす。

池上隆行（４７＝広島）の気配が選手間で評判だ。前半３Ｒは先に攻めた岡部浩の上を２段まくり。 後半８Ｒは３周２Ｍで接戦に競り勝ち３着に入った。 駆る５０号機は複勝率こそ６・６％だが、中間整備が入って一変した。「いいエンジンに勝てたし、ターン足がいい。もう何もしませんよ」と満足げ。２日目は１１Ｒ２枠の１回乗り。伏兵がハイパワーで盛り上げる。

再び、俊敏な立ち回りを見せる。田口梓乃（２４＝山口）が約１年５カ月ぶりの実戦に「楽しみ」と意気込んだ。 昨年９月１４日に出産。すくすくと育つ、愛娘の心晴（こはる）ちゃんを自宅近くに住む両親に預けてきた。「５月から本格的に乗り込んだ。練習でいい感じだけど、競走ではどうか？　心配もあるけれど、それ以上に楽しみ」と笑顔を見せた。ガールズで出産後に走るのは田口が初めて。予１・７Ｒの奮闘ぶりに注目したい。

中村亮太（３６＝長崎）が優勝戦の１号艇を獲得した。準優１２Ｒではインから圧倒。 今節は６戦５勝、２着１回と抜群の安定感だ。「全部の足がいい」と機力にも納得。２節前の大村、前節の平和島に続き３節連続Ｖへ、そして今年５回目の優勝は目前だ。

今シリーズのＶ候補たちが連勝を飾って幸先よく滑り出した。 前検日から気配上々だった平高奈菜（３０＝香川）、細川裕子（３５＝愛知）は内枠デーをしっかりとものにした。逆に地元の藤崎小百合（３４＝福岡）、川野芽唯（３１＝福岡）は３～５枠での連勝だけに価値ある白星といえそうだ。

ＳＧ丸亀オーシャンカップに出場する地元コンビの桐生順平（３０＝埼玉）と中田竜太（２９＝埼玉）の壮行会が行われた。 ２人のトークは夏や海、丸亀で有名なうどんの話など終始和やかムード。さらに１９年３月に開催が決定したＳＧ戸田クラシックにも「出られるように」と口をそろえた。最後に丸亀への意気込みを問われ、桐生は「２人で優勝戦に乗れるように頑張ります」と話し、ファンの声援に応えていた。

シェーン・パーキンス（３０＝オーストラリア）が、９日の９Ｒで行われるエボリューションに初めて参戦する。 「前日（７日）まで競技のジャパンＣのスプリントとケイリンに参加していたので、疲れはあるが調子は悪くはない。今回勝てば日本で通算１５０勝。特別な意味合いがある」。今年は４場所走って、大垣のＧ３を含めて３回優勝。１３戦１２勝、２着１回という素晴らしい成績を残している。「競技用の自転車を使うのは自分にとって有利な状況」と通訳を通じて話した後で「ガンバリマース」と日本語で健闘を誓っていた。

坂東満が、なかなかの手応えをつかんだ。「良さそう。水をつかんでいる感じ」と表情も緩んだ。 １６号機は初使用だった前節の古川健もパワーが評判。その節で山口剛が「黒柳（浩孝）と古川（健）はノーハンマーであの足ですから。この先、いいと思いますよ」と太鼓判を押したほどだ。これが実戦で発揮されればいいが、坂東も「何か、実戦で良さそうな感じがする」と期待十分。初日は内枠でもあり、好発進の可能性が高まる。

佐々木吉徳が平常心で降級初戦に臨む。Ｓ級でも連対が多く、今シリーズも優勝候補の一角として期待がかかる。 前回から中９日空いてしっかりと仕上げてきたようだ。「前回終わってから福島の支部合宿に参加してきました。そこでいい練習もできたし、岡部（芳幸）さんにセッティングを見てもらって感じも良くなりました」と笑みを見せた。「降級初戦ですけど特に気負いもなく、自分の競走をするだけです」とリラックスムード。初日特選も先行押し切りを図る。

地元の木下陽介が２日目も勝ち、３戦２勝と好調だ。エンジンは「しっかりと調整できているし、気になるところはない。エンジンは中堅上位」と機力に及第点を与えた。 新エンジンになって３節前の初降ろしの時も出走し、調整方法が分かっているのは大きい。「実は今日７日は妻の誕生日。だから勝ちたかったんです。これまで妻の誕生日には１度も勝てたことがなかったので」と照れくさそうに打ち明けていた。

もちろん丸亀はイン有利！　「ＲＯＡＤ　ＴＯ　オーシャンカップ」の３回目はコース特徴を紹介する。指南役はドリーム戦４号艇で出場する地元の森高一真（３９＝香川）だ。穴の視点や、最も重要視されるお目当てエンジンも挙げてもらった。 －近１年の１コース勝率は５０％を超える 森高　「丸亀ではイン有利」の「では」はいらない。イン有利というか全国で戸田以外はイン。 －海水で干満差があり、夏場は追い風主体 森高　干満や風は意識しない。これはみんな条件は一緒やから。それはあまり考えない。 －インに次ぐ勝率と２連対率の２コースは 森高　嫌なイメージはない。丸亀は極端にターンマークを振っているわけじゃないし、癖がある場じゃない。オーソドックスやし内有利。 －穴を狙うなら 森高　そりゃ、エンジンやろ。やっぱり、いいのを引かないと。ええエンジンの外枠やな。 －お薦めエンジンは 森高　何番やったかな。お～い（と後輩の深

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