谷野錬志(33=静岡)が予選突破に可能性を残した。 3日目9Rを4カドから一気のまくりで制し、今節初勝利を飾った。「エンジンの複勝率(41%)を考えると少し物足りないけど、それを度外視すれば足はいいです。行き足は悪くないし、ターンの感じも良かった」と一定の満足感を口にする。予選ラストの4日目も豪快な仕掛けから目が離せない。
桑原大志(41=山口)のGP出場が決まった。賞金ランク9位の桑原はすでに、GP出場権を持っている選手が競輪祭を制した場合のみにGP出場が決まる。 ハラハラしながら見守った決勝は新田祐大が今年2個目のG1ウイナーとなって、無事、桑原が9人目に滑り込んだ。山口県登録初のSS班となる桑原は「素直にうれしい。ふわふわしてます。権利を持っている4人を応援していました」と正直に明かした。5月、G1日本選手権準Vで賞金上位者となって「ずっと苦しみが続いていた。でも、こんな自分でも(GPに)出られるんだからと、ほかの選手の励みになってもらえれば」と苦労人らしく殊勝なコメントだった。
前検日は、タテ足もある木村隆弘(31=徳島)の位置取りが注目されたが「もちろんラインで中国地区の3番手ですよ」と迷いがなかった。 それもそのはず「7月玉野開催のミッドナイトで三登(誉哲)君マークから優勝させてもらってるんですよ。なのに別線のわけがない」と笑った。初日特選は三登の番手に地元の連仏康浩が入って、木村は3番手。それでも「射程圏ですよ」とさらに笑った。
2班で予選スタートながらV候補の一角にいるのが高橋築(25=東京)だ。近況は5場所連続で決勝に進出、充実一途の状態だ。今回は特選に乗った師匠の鈴木雄一朗と初の同時あっせんとなった。「決勝で一緒に走るのが目標」と明かした。息抜きは「サウナでリフレッシュすること。彼女? 今はS級に上がるのが先でしょう。楽しみはその後に取っておかないと怠けてしまうでしょ」と最後に笑顔を見せた。
竹内雄作(30=岐阜)が選抜5Rでまくりを決めて吉田敏洋の勝利に貢献した。 河端朋之に主導権を許したが、三宅達也が離れて竹内は番手すっぽり。そのまま4角抜け出して中部ワンツーが決まった。 竹内は「出られたらだめ。今回、バックを1本も取ってない。もやもやします」と浮かない顔。しかし、前前に攻めた結果が連対に結びついた。今節は1予で脱落したが、次走、同じ九州、別府G3でうさ晴らしだ。
予1・6Rで日野友葵(22=愛媛)が梶田舞、石井貴子の2強に挑む。 7月当所で落車するなど調子を落としていたが、10月玉野ミッドナイトから4場所連続で決勝進出と状態を上げている。「落車してボロボロになりました。そこで練習を一からやった。しっかりと乗り込んだことが今の状態につながっています。それによって周りを見る余裕ができた」と好調の要因を語った。2強によるマッチレースが予想されるが、そこに食い込んでいく。
山田康二が準優9Rを逃げ、SG初優出を果たした。 「家を出る時に優出はしてくると妻に伝えた」と笑顔。グランプリ出場には優勝しかないが、今年は丸亀オーシャンCで峰竜太、平和島ダービーで深川真二がSG初制覇。佐賀勢に勢いがある。「いい経験だと思うし、今後につながれば」。3枠から一発を狙う。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く