森安弘雅（３７＝香川）がエース機のパワーを見せつけて初日から無傷の３連勝を決めた。前半５Ｒは５コース、後半１０Ｒは４カドからまくって決着をつけた。 「競ってないのではっきりとターン回りは分からないけど、全部の足がいいと思います」と自然と笑みもこぼれた。格上相手の四国地区選だが、エンジンパワーで主役に躍り出た。

予選トップの船岡洋一郎（３０＝広島）が、準優でただ１人逃げ切り、優勝戦の１枠を手にした。「準優は合っていなかった。それでも、行き足は良かった。乗り心地は１００％の感じじゃない」。 ３１号機は調整の余地を残すが、優出メンバーの中では機力上位。２年８カ月ぶりの優勝へ、インの仕掛けに全神経を集中する。

原田研太朗（２７＝徳島）が、激戦の２予７Ｒを痛烈な２角まくりで仕留めた。 昨年８月いわき平オールスター以来となるＧ１の準決進出だ。「脇本（雄太）さんの逃げはかかっていたけど、僕だけ足を使ってなかった。後ろの小倉（竜二）さんを連れ込めなかったのは残念だけど、世界の脇本さんと力勝負で勝てたことはうれしい」。 ２日間、まくり連発で勝ち上がった原田。持ち味発揮で準決１０Ｒを突破する。

「浜松の弾丸男」鈴木宏和（３１）が、見事な速攻で準決切符をゲットした。 ３日目６Ｒは３枠から瞬時に先頭を奪い、そのまま押し切った。「エンジン、タイヤを初日に戻して、乗りやすいし回転の上がりも良くなった」。屈指のスタート力を生かした形だが、「まだ納得できない」と辛口評価だ。裏返せば、さらに上を狙える手応えを持っている。準決１２Ｒでは、もちろん一気の逃げを目指す。

大神康司（４５＝福岡）が得点率トップで予選を終えた。４日目８Ｒは２コースから的確に差し切り。１着５回、２着２回と結果を残している。「節一の足。全体にいいし、何の問題もない足になっている」と機力には絶対の自信を見せている。 準優１２Ｒで豪快に逃げる腹づもりだ。

小山勉（３１＝埼玉）がオール３連対の走りで得点率３位に付ける。「節一じゃないけど上位です。出足とターン回りがいい」と話し、機力は序盤から好気配。 スタートにもブレはなく、１艇身全速をきっちり決めている。３日目２Ｒはやや消極的な走りで２着だったが、４日目５＆１１Ｒは機力を信じてブン回り、好枠での準優進出を目指す。

１ｓｔドリーム戦は池田浩二（３９＝愛知）がインからコンマ０８のトップスタートを決めて逃げ切った。「まだ合っていないけど、エンジンの素性はいいと思う。普通ぐらい」。コメントはいつも控えめだが、展示から動きも良く機力は十分ありそう。２日目以降も地元水面で主役の走りを見せる。

今節出場エンジンの中で複勝率ワーストの１４号機を手にした荒井輝年（４３＝岡山）だが、予選トップ通過を果たした。 「合えば悪くない足だが、４日目はあまり良くなかった」と成績ほどの手応えは感じ取ってない様子だが、準優１２Ｒは１号艇なら、しっかり期待に応えるか。

みなさん、こんにちは。この時期は各地で開催される地区選手権がメインです。今年の関東は僕の中で鬼門となる江戸川です。全２４場で、ここだけ優勝がありません。江戸川は全国唯一の河川にあるレース場で、流れ、うねり、波がきつく、僕の得意とするスピードターンが通用しません。 しかし、今回は秘策を思いつきました。波→サーフィン→ビーチボーイズ→反町隆史（ポイズン）→毒島？　ということで反町さんが軽いパーマをかけてるのを思い出し、この流れに乗って？　パーマをかけることにしました。パーマネント毒島で、波に打ち勝ちたいです（笑い）。 イメチェンのパーマで江戸川攻略に備える毒島誠（左）。理容師は何と｢山崎智也｣さん！　パーマをかけるために向かったのは、ボートレース桐生の近くにある『ＣＵＴＭＡＮ　ＴＯＭＯ，Ｓ』。ここの理容師の名前が何と山崎智也さん（笑い）。群馬の先輩と同姓同名なんです。実は彼は物心がつく前からの

筒井敦史（４１＝岡山）が２予６Ｒで３着に入り、準決進出を決めた。「落車を避けて外を踏んだから苦しかったけど、あきらめずに踏んで良かった。Ｇ１の準決は初めて。ここに乗らないと始まらないしね。とにかくうれしい」。 デビュー１８年目でつかんだＧ１準決シート。「どんな形で３着でもええから決勝に乗りたい」。早くも準決を見据えていた。

１０日開催予定の江戸川ボートＧ１第６３回関東地区選手権３日目は、強い南風による高波浪が予測されたため中止、順延。このため、今節は最終日が１４日の予定。

梶野学志が２日目４Ｒ、イン逃げで３連勝を決めた。３コースから鈴木博がまくってきたが「押す感じでまくらせずに回っていけた。スタートもしっかり行けているし、上出来です」と、会心の表情だった。 ３日目は悪天候の予報。「気温の変化にうまく回転を合わせたい。ターン回りで自分がミスさえしなければいけるはず」。１回乗りの１０Ｒは大外からダッシュ鋭く４連勝を狙う。

絶望が希望へ。渡部悟が序盤を３、２、１着で乗り切った。「最初はすごく下がるし、どうなることかと。正味の足は弱いと思うが乗り心地が来ました。粘りも利く」。５６号機の複勝率はわずか２７・８％だが、ペラ修正が実り、展開を突ける足になった。 課題は中外枠での１着の少なさ。「１号艇なら取れるんですけど、４や５号艇は２、３着の嵐。そこで１着が取りたい」。３日目８Ｒは５号艇。ここで快走すれば勢いも増す。

山崎芳仁が、１予６Ｒで早坂秀悟の痛烈まくりを差して１着突破した。「早坂君との連係はあまり決まらなかったけど、うまく決まって良かった」と会心の笑顔。「最近は自力で走る構成が多いので、番手戦は余裕があった。３年前の（１５年静岡）このレースで優勝しているし、まだまだＧ１の舞台で頑張りたい」。 １予のマーク戦から一転、２予１１Ｒは同県佐藤慎太郎を連れて果敢な自力で挑む。

特選１２Ｒは、吉沢純平が地元期待の浅井康太を撃破した。 赤板で踏み合った際、竹内雄作の番手にはまる好展開に。最終２角から番手まくりを放ち、ラインでの上位独占に成功した。「竹内君が思い切り出たのでやり合うつもりかなと。自分もそのつもりだったので、全力で踏んだら想定外でした。番手にはまったので、初日は参考にはならないかなと思います」と、１着スタートにも気を引き締め直していた。

作間章がアクシデントにもめげず２日目１０Ｒで２コースから差し切って快勝した。試運転で落水し右足を打撲したが、レースでは全速のトップスタートを決め、今節３戦２勝とした。「落水でペラが開いたけど、安定板が付いてそれがマッチしたんだと思う」。まさにけがの功名での白星だ。 残る予選２日間は外枠が残る。「手前がいいので伸びを求めるより競れる足でいきたい」と上位進出へ気合を込めた。

近況、２場所連続してＦ１を優勝している山田英明が、１予７Ｒを鮮やかな２角まくりで快勝した。「新山（響平）君が逃げると思ったので、その後ろが取りたかった。頼れる大塚（健一郎）さんが付いてくれていたのも心強かった」と話した。 前走後は、蜂窩（ほうか）織炎を発症。「４０度近い高熱で１週間ほど休みました。でも不安があった初戦を乗り切れたので自信にもなった」。激戦の２予６Ｒは、総力戦で切り抜ける。