菅直人首相は27日、都内の中国料理店で民主党の鳩山由紀夫前首相と昼食を共にしながら約1時間半会談した。首相は内閣支持率の急落に関し「(支持率が)1%になっても辞めない」と述べ、引き続き政権運営に全力を挙げる考えを示した。鳩山氏は挙党態勢の構築の必要性を強調した。 首相はまた、2022年サッカーワールドカップ(W杯)の日本招致に向け、スイス・チューリヒで12月に開かれる国際サッカー連盟(FIFA)の最終プレゼンテーションへの出席を要請したが、鳩山氏は消極的な姿勢を示した。 会談は、首相の呼び掛けで実現した。仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相の問責決議が可決されるなど、菅政権を取り巻く環境は厳しさを増しており、首相は鳩山氏に政権運営への協力を求めたとみられる。 【関連記事】 〔関連図〕内閣支持率の推移 〔解説〕菅政権、窮地に=政権浮揚の切り札なく−仙谷氏問責 小倉会長がFIFA