「死後の手続きはこんなに大変です」がベストセラーに 相続ブームである。 きっかけは40年ぶりに相続法が大改正されたことだった。旧相続法が、高齢化社会や社会環境の変化に対応できなくなったためである。 いち早く相続法改正の特集を組んだのは『週刊現代』だった。だが、私を含む多くの出版関係者は、相続が読者増につながるとは、正直思っていなかった。それでも『現代』は、意固地に見えるほど相続にこだわった特集を毎週のように続けた。 今年の正月明けには「老親とあなたに降りかかる面倒な『現実』死ぬ前に用意しておくこと」(1/19・26号)という大特集を組んだ。それが対前年比130%増という“快挙”を成し遂げ、業界の話題をさらった。