4月4日、東京都立産業技術高等専門学校の品川キャンパス(以下、都立産技高専)において、サイバーレンジの内覧会が行われた。「サイバーレンジ(Cyber Range)」とは、疑似的なサイバー攻撃シミュレーションを体験しながら、攻撃の手口や防御方法を学ぶ実践的な演習システムだ。防衛省や企業、大学などでも採用が進む同システムを、高専で3年生から3年間、常設講義として実施するのは同校が全国初となる。 今回の内覧会には「情報セキュリティ技術者育成プログラム」の履修生たちも参加した。都立産技高専では、昨年からスタートしたこの育成プログラムを通じて、これからの社会が必要としているサイバーセキュリティ人材の育成に、積極的に取り組んできた。 本稿では、この育成プログラムを立ち上げ、運営してきた指導教員や、自らセキュリティ啓蒙イベントを企画、実施した履修生たちに話を聞き、そのチャレンジの裏側を追った。 攻撃シナ