『老人の取扱説明書(SB新書)』(平松類/ SBクリエイティブ) 本のタイトルからして、年々クローズアップされる“問題行動を起こす老人とうまく接する方法”なのかと思わせる『老人の取扱説明書(SB新書)』(平松類/ SBクリエイティブ)。確かにその通りの内容だが、単に臭いモノにフタをする的な発想とは真逆の、ユニークな切り口が特徴だ。 眼科医である著者は、10万人以上の高齢者と接してきた経験から、老齢による周囲への実害や高齢者自身が困った状況を解消できる方法を長年追求してきたという。その蓄積した知識を集約したのが本書なのだ。 高齢者特有の困った行動について、一般的には「認知症でボケてきたから」「カタブツでガンコになっているから」「若者や社会に対してひがみがあるから」などと思いがちである。しかし、これらは偏見であり、実際はボケや性格ではなく、老化による体の変化が原因であると著者は言う。 そのこと
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