その時、2021年大みそかの午後9時25分。23年での解散が決まっている6人組女性アーティストが、まさに燃え尽きんばかりの熱唱と渾身のダンスで「第72回NHK紅白歌合戦」の大舞台を彩ってみせた。 代名詞的ヒット曲「プロミスザスター」を引っさげて初出場を飾ったBiSH。歌う直前、司会の大泉洋を「BiSHと言えば、下ネタを言ったり、型破りな活動が人気。出場会見での一言も大人たちをざわつかせましたけれども…」と危惧させ、川口春奈には「ああいうめちゃくちゃな感じが人気ですが、楽曲、パフォーマンスはものすごいかっこいいですから」とフォローされて送り出された6人は、緊張気味の表情で2年ぶりの有観客となった東京国際フォーラムの舞台に立った。 約4分間のパフォーマンスはまさに圧巻の一言。アイナ・ジ・エンドの唯一無二のボーカルから始まる「プロミス―」を堂々、歌い上げ、踊り切って見せた後に汗まみれで満足げな表